虚数霊

 不覚にもむらかわみちおが単行本を出していたことを本屋で知りその場で購う。
 若い女主人が骨董屋を営む話。
 不器用にしか生きられない主人公達が実に愛おしい。
 Ringletみたいにはっきりと提示していないけど、体温で伝わってくるのが、むらかわみちおらしいなぁと。
 出てくる骨董品も誰でも知ってるルネ・ラリックから始まり、個人的に好きなサクラビスクまで出てきて美味しい作品でありました。