マルドゥック・スクランブル

 現在、マルドゥック・スクランブル読書中。
 今日の朝、2巻目の冒頭に突入したところ。

・現時点の感想。
 サイバーパンク物は街や生活空間が過剰なまでに汚かったり、ハッカーはデブかメガネ君で、爺どもは大量のケーブルに埋もれて人機一体(笑)
 マルドゥック・スクランブルの表象するイメージも同じなのですが、読んでみたら書かれてある思想はジェンダー学そのものでした(爆)
 無意味に街が汚いわけではないし自堕落だから少女娼婦になってしまったわけではない。
 めくるめくサイバーパンクの持つ悲哀とニヒルとエンターテインメント性の中に繊細なジェンダー視点での描写があるために、ハードボイルドだけどバカではない(笑)そういう印象を与えてくれるのだと。
 作家の頭の中の思想って本当に大事だなぁと実感した次第。
 2巻目の続きを読むにあたって、これまでジェンダー学の前身であった女性学では女性自身の解放(思想的、理論的、行動面でも)が主題になったわけですが、これは同時に男性自身が男らしさから解放される点も大事になってくる。
 そういった点が作品中に出てくることを期待。
 最後はどうなるんだろ〜。