ここ2週間で買った本

テロルの時代と哲学の使命

テロルの時代と哲学の使命

 論敵であるデリダとハーバマスが911を越えて初めて手を取った(?)一冊。
 デリダは当然だがハーバマスも難解なわけでインタビュアーの能力が凄いです。

 東浩紀鈴木謙介がホスト役を務め、宮台真司北田暁大大澤真幸をゲストにインタビュー。
 私情交えて要約(?)すると以下の通り。
1.宮台真司解体新書。
 →両手を上げて降参のポーズを取る宮台真司に敬意をもって右ストレート!!
2.北田暁大とマッタリ茶話会
 →黄昏のニューアカ残光時代を生きた東浩紀北田暁大の間で展開される昔話。
 今から丁度10年前、私も大学入り立ての頃に背伸びして雑誌InterCommunicationにカジり付いていたものです。
 恥ずかしいやら懐かしいやら。エヴァ現代思想の夏。
 ちなみにサイバーなメディア論ばかり載っているお堅いInterCommunicationにある時真っ赤なエヴァ2号機が!読んでみたら東浩紀。当時からカミングアウトしていたんですね。
3.大澤真幸と「自由を考える」続編
 →1、2を読まなかったとしても、大澤真幸との鼎談だけは読むべきです。だって本気だから(笑)
 「自由を考える」を読んだ人にはありがたい続編となっています。情報自由論後の東浩紀の方向性が見えるとゆー。


限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学

限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学

 波状言論S改を先に読んだので、気分的にはS改の続きを読んでいる感覚。
 扱っているフィールドも東浩紀と同じではないけれど北田暁大は近い位置にあり、また「コレ読んどけ!」文献が大量に紹介されているので、繋がりが見えてきて楽しいですね。

マルチチュード 上 ~<帝国>時代の戦争と民主主義 (NHKブックス)

マルチチュード 上 ~<帝国>時代の戦争と民主主義 (NHKブックス)

 <帝国>よりかは読みやすいのではなかろうかと。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1029.html
 他の本についてのレビューではあるけれど松岡正剛が大変面白くネグリの半生を紹介しています。カっとんでるなぁ。獄中から国会議員に立候補して当選するなんて日本でも過去にいたりするんだろうか?(笑)

ナウシカ解読―ユートピアの臨界

ナウシカ解読―ユートピアの臨界

ナウシカ解読―ユートピアの臨界

宗教と政治 (宗教への問い 4)

宗教と政治 (宗教への問い 4)

 1巻目の「宗教の解体学」での対談を受けて書かれた西谷修の論考が面白かった。現代フランス思想系ならではの切り口で攻めてくれます。
 その始まりに血が潜むものならば、いつかは血を見なければ済まないとはカフカの言葉ですが、アブラハムの宗教というのは信仰はともかく、行ってきた行為をみるに実に業が深いなぁと。
 迂闊なことは云えませんか(笑)

怒りの方法 (岩波新書)

怒りの方法 (岩波新書)

 以前から辛淑玉は読んで見たかったのです。
 読んでみようと思ったのは、酒井隆史の「暴力の哲学」を読んでから。
 我々は日々ある瞬間は権力者と振る舞ったり、逆に権力にさらされていたりする日常を生きています。
 しかしそんな世界だからこそ辛淑玉の鋭さと強度を備えた言葉が心地よいし必要とされているのだと思う。
 憎しみは再生産するだけ。しかし憎しみと違って怒りは癒しにもなる。ファノンの言葉を思い出した。そんな一冊でした。

いまどきの「常識」 (岩波新書)

いまどきの「常識」 (岩波新書)

 BSブックレビューで佐高信が紹介していたので〜。他人に話すときに香山リカ的語彙だと伝わりやすいので勉強しておこうと云う意図もあります。

飛鳥井全死は間違えない

飛鳥井全死は間違えない

 元長柾木の商業小説デビュー作。
 これまでSFマガジンとかファウストで短編しか読めなかったので嬉しい限り。

アキバ署! 01 (アフタヌーンKC)

アキバ署! 01 (アフタヌーンKC)

http://d.hatena.ne.jp/HiromitsuTakagi/20040530#p1
 泣く子も黙るセキュリティの鬼・高木浩光さんも読んでいる(笑)

女子高生 6 (アクションコミックス)

女子高生 6 (アクションコミックス)

 堅い本ばかりなのでリハビリに典型的女子高生バカマンガ。
 VIVA!セレ部!(褒めている)